東大生(受験生向け)のお部屋探しガイド
こちらのページをご覧頂いている方の多くは、『いつから探し始めたら良いのだろう?』『どうやって探したら良いのだろう?』と分からない事だらけの中でご覧頂いている方が多いかと思います。
東京大学を受験される方向けのお部屋探しの方法や基本を記載させて頂きますので参考にしていただければ幸いです。
◆受験生の探し方は3通り!
①合格発表「後」に探して契約
一昔前はこちらが主流で、3月10日の合格発表を確認してから急いで上京、混雑している中でお部屋探し!というのは当たり前でした。
現在でも、合格発表後に探される方もいますし、ダメという事ではありませんが、ある程度残り物感は否めません。
【メリット】
・限られた物件数などでなく、その時に募集されている物件はどれでも決める事が出来る。
・既に予約されていた物件が、再募集になることもございます。
【デメリット】
・社会人や他の学生が動いた後なので、選ばれなかった物件or入居可能時期が悪い物件がほとんど。
・お部屋探しから入居までの手続き期間が短い。
②合格発表「前」に探して契約
こちらは、「合格間違いない方」「良い結果が得られなくても東京に上京する方」以外にはおススメしません。
【メリット】
・事前にお部屋を契約しているので、合格後に探す必要がない。
・募集されている物件はどれでも決める事が出来る。
・他の人より早く動けるので良い物件に巡り合える可能性がある。
・合格前に家具の選定や家具搬入まで可能。
・合格後にお手続きはなし。
【デメリット】
・万一の場合でも、キャンセルはございません。
・お部屋決定後、約1~2週間後からの家賃支払い開始となり、住んでなくも家賃の支払いが発生する。
③合格発表前に「予約」する
近年、この『合格前予約(※)』できる物件を探している方が多くいらっしゃいます。
※合格前予約とは、合格発表までお部屋を確保し、「合格したら契約」「良い結果が得られなければキャンセル」という制度です。
提携している各不動産会社は増えるようにオーナー様に相談をしておりますが、数が少ないのが難点です。
【メリット】
・事前にお部屋が確保できており、合格後に探す必要がない。
・事前に決めた間取に合わせた家具えらびが出来る。
・良い結果が得られない時のキャンセルにお金がかからない。
・合格後のお手続きがスムーズ。
【デメリット】
・限られた物件でしかえらべない。
◆お部屋探しの動き出しのタイミング
まずは、「合格前予約」可能な物件で探してみましょう!
限られた物件の中に物件があればデメリットが無くなるので、予約しない手はありません。
弊社では、例年『11月下旬~12月上旬頃』から「合格前予約」の物件情報の『公開&受付開始』しております。
他の不動産会社様の多くは「大学入学共通テスト(1月中旬頃)」の結果が分かる『1月下旬~2月上旬頃』が一般的です。
なぜ、早いのかと言うと、弊社の取扱いの多くが「東大生限定」「学生限定」物件を多く取り扱いをさせていただき、在校生に対してキャンパス移動の予定を事前に確認できるので、早期予約開始が行う事ができます。
学生限定物件以外でも限られた物件数ですが、随時オーナーからご了解を得れた物件も随時予約受付開始しますので諦めずにご相談ください。
「合格前予約」可能物件で気に入る物件が出てこない場合、合格発表後にすぐに行動できるように事前準備を始めましょう!
◆合格発表後に良い物件が出るのか。
まず、多くの方にご理解いただきたいのですが、「合格前予約」に希望する条件の物件がない場合、発表後に探したから出てくるという保証はありません。
出てくるのであれば、ほとんどの方が合格前予約せずに、合格後に探すと思います。
良い物件が先に取られてなくなってしまうのでは?と思い早めに探し始める方がほとんどですので、全ての条件を妥協したくないから発表後に探すというのはあまり得策ではありません。
妥協できない条件は、妥協する必要はありません。
あくまで、希望条件は絶対にせず優先順位を考えて判断されることをおススメします。
上記「①合格発表後のお部屋探し」のデメリットにも記載をしましたが、3月10日という日程は、一般社会人の方や他の学生の方々は既にお部屋探しは終えられてます。
という事は、良い物件は既に取られており、10日以降に募集しているお部屋は「選ばれなかった」や「入居できる時期が悪い」が主となります。
もちろん、合格前予約で既に取られてしまったなどで、再募集になるお部屋もありますが、何か理由があるから残っているとお考えいただくのが良いかと思います。
多少の妥協で良いと思える物件が合格前予約で出てくれば、決めてしまった方が良い場合もございます。
◆本郷エリア?駒場エリア?
毎年、受験生の親御様から「両方通える所で探したい」「どこらへんで探した方が良いのか」とご質問を頂きます。
以下参考に住むエリアをご検討ください。
以下記路線マップをご参照頂きながらご覧いただくと分かりやすいかと思います。
◆本郷・駒場の両方に通学しやすい中間エリア
①「永田町」・「赤坂見附」・「溜池山王」
②「池袋~新宿の間」
上記エリアは家賃相場が高く、このエリアに住むのであれば「①15万前後」「②10~12万前後」は当たり前のエリアです。
相場=平均が原則ですが、もちろんお部屋の質も平均です。
相場より安い物件で探す場合は、お部屋の質も下げるという事です。
上記予算で問題ない・治安は気にしないという事であれば問題ないのですが、中間ではなく駒場か本郷のどちらかで探した方が得策かと思われます。
【駒場エリアで住んだ場合】
多くの方は、駒場エリアで探すので、お友達の多くも近くにいますし、通学の時間もさほど長くありません。
唯一のデメリットはキャンパス移動時に引っ越しは必要となります。
※サークル・バイトの関係で引っ越しをされない方もいます。
【本郷エリアで住んだ場合】
初めから本郷に住めば引っ越しの必要はなく、初期費用や引っ越し代は節約できます!
しかし、多くは駒場に住み2年生までは周囲に同学年は少なく、通学時間も所要時間は30分以上は当たり前。
初めての一人暮らし・初めての東京・初めての学校と初めてづくしなので、少しでもお子様の負担軽減をおススメします!
◆駒場エリア
徒歩通学のエリア
徒歩通学の場合、注意するのは距離です。通学は毎日の事であり徒歩20分なら行けるから表記が20分の所でも大丈夫と言う方もいますが、わざわざ近い場所を選んで「高い家賃を払う」か「グレードを下げたお部屋」を決めたのに通学時間が20分では何のために近い場所を選んだのか。。。となります。
徒歩を選ばれるのであれば10分~最大でも12分以内にする事をオススメします。
※一般的に不動産会社で言う分数は1分80mとなり、12分表記でも実際に歩いたら15分程度かかります。
自転車通学のエリア
自転車通学での場合、距離は徒歩通学と同じ自転車10分~12分位をおススメします。
しかし、距離は徒歩と同じ10分でも自転車の場合広範囲に移動できます。注意すべき点としては最寄駅です。晴れていれば自転車でも問題ありませんが、雨・雪・台風・体調不良の時はどうやって通学しますか?
自転車で10分とは約2.5kmです。歩くと約32分です。ゆっくり歩いたり信号・坂道その他諸々で通常は40分以上かかるでしょう。その距離を歩ける人も居ますが楽ではありません。
例えを出すと
①最寄駅「中目黒駅」徒歩10分の物件の場合【自転車通学では約10分・電車通学:乗り換え2回・通学時間27分】
②最寄駅「新代田駅」徒歩10分の物件の場合【自転車通学では約10分・電車通学:乗り換え0回・通学時間14分】
どうでしょうか?自転車では同じ所要時間でも電車になると駅によって全然通学時間が異なります。自転車で通えるならどこでも良いと言うのではなく、「最寄駅」を気にしてください。
また、自転車エリアの最大である東松原駅の場合、電車の乗車時間「6分」となります。
定期代は6カ月定期で「10,100円(2023.06月時点)」となり、1カ月換算で「約1680円」となります。
学校終わりに遊んで帰り、電車を使うと、往復で「252円」となり1カ月の内「7回」使っただけで定期代以上となります。
当然、雨で電車を利用しても同様です。
下北沢~東松原の駅に住んだとしても定期を購入され、結果として電車で通学される方も多いそうです。
電車通学のエリア
電車通学をお考えの皆様は通学時間を何分ぐらいでお考えでしょうか。15分?30分?60分?いかがでしょうか?
「安い所を探したい」・「利便性の良い所で探したい」・「良い物件を探したい」とさまざまなお考えかと思いますが、特別な事情がない限り、『乗り換え』は避ける方が得策です。
30分以内であれば「そもそも相場が安くならない」&「乗り換えの手間が生じる」の2点を考慮した時に、乗り換えのメリットがありません。
30分以上でも良いとお考えであれば、相場が安いエリアもございますので問題ありませんが、所要時間40分ならどの程度安くなるのか・50分なら?と相場踏まえてご検討ください。
◆本郷エリア※合格前予約可能な物件は「駒場エリア」がほとんどです。
徒歩通学のエリア
本郷キャンパスは駒場キャンパスに比べてとても広く、3年生から何学部に進学するかを意識しながら住むエリアを決める事になります。
例えば、赤門から15分の物件で契約しても、農学部までは28分となる事もあります。
また、本郷の徒歩圏内は、アパートタイプよりマンションタイプが多く駒場より相場家賃は高くなるので注意が必要です。
自転車通学のエリア
自転車の通学エリアは約3Kmとなり、大体、山手線の沿線までとなります。
比較的、住みやすいエリアであり、多くの在校生も住んでいるエリアです。
既に先輩方がキャンパス移動を終えており、人気物件は既に取られています。駒場エリアよりもシビアな状況となります。
また、徒歩圏内でも記載した通りキャンパスが広いので、進学される学部を意識しながらお部屋探しをしていただきます。
本郷キャンパスで利用できる沿線と出口の関係として
①南北線=正門・農正門
②丸ノ内線・都営大江戸線=赤門・龍岡門・懐徳門
③千代田線=弥生門・鉄門
となります。
雨が降ったり、自転車が壊れたりと、自転車が使えない場合を想定して路線を選びましょう。
もちろん、駒場キャンパスまでのアクセスも忘れずに!
電車通学のエリア
家賃を抑える事が出来るエリアは山手線の外側となります。
・南北線「西ケ原~赤羽岩淵」
・千代田線「町屋~綾瀬」
上記2路線が本郷から乗り換えなしで通え、比較的抑える事が可能なエリアです。
ただし、駒場キャンパスまでは電車だけで40分~50分かかるので、トータル約1時間エリアです。
自宅生であれば、トータル1時間以内であれば問題なしとされる所要時間ですが、家賃を支払い自宅生と同じ時間を通うのはとても大変です。
ご家族で十分にお話し合いをおススメします。
◆家賃
駒場キャンパスか本郷エリアを決めたら、「徒歩圏内」「自転車圏内」「電車圏内」のエリアは家賃とセットで考えていただく方が現実的かもしれません。
駒場キャンパス・本郷キャンパスともに、家賃相場の高いエリアにあり、「大学に近い=高い」「大学から離れる=安い」となります。
それぞれのエリアの相場ですが、以下ポータルサイトの「HOMES家賃相場」をご参照頂くと分かりやすいかと思います。
※以下【こちら】をクリックすると、外部サイト(LIFULL HOMES)が表示されます。
あくまで相場は、単純に家賃だけしか反映されず、そこにプラスして管理費・共益費も加算した金額で相場を見る方が現実的な数値になると思います。
目安として・アパートタイプ=2000円~3000円 ・マンションタイプ=3000円~5000円を加算していただければと思います。
もちろん、相場より安い物件がないわけではありませんが、相場=平均的なお部屋となります。
相場より安い家賃で探せば、お部屋のグレードは下がりますし、高い家賃で探せばお部屋のグレードが上がるので次の設備で出てくるかどうかが決まってきます。
◆設備
多くの親御様は、お子様と条件の打ち合わせをされない方もいますが、事前に話合いをする事をおススメします。
例年、まだお話しが出来ていないから、決めたいけど決められないと言われ、他に取られてしまう方もいます。
まず、【絶対条件】と【希望条件】の2つに分けてお考えいただくとスムーズです。
※条件によっては外せるものや、ないなら外せるというものは全て希望条件としてお考えください。
その中で、希望条件には『優先順位』としてランクを付けてください。
また、上記にプラスして「距離を優先してお部屋のグレードを下げる」or「距離よりお部屋のグレードを優先」を聞いておくと、判断がしやすくなります。
これが出来ている方と出来ていない方では、実際に親御様が探される時に悩む事が減って探しやすくなります。
水回り
□ IHコンロ
□ ガスコンロ
□ バストイレ別
□ 独立洗面台
□ 室内洗濯機置場
□ 温水洗浄便座
□ 浴室乾燥機
居室
□ フローリング
□ ロフト
□ 2階以上
□ 角部屋
□ 居室( )帖以上
□ クローゼット
(半間・1間・ウォークイン)
建物
□ 駐輪場
□ オートロック
□ 宅配ボックス
□ インターネット
(無料・使用可)
□築( )年以内
探し方・エリア・条件が決まってきたら、お早めにお問い合わせください。
探し方や条件に「絶対的な正解」と言われる物はありませんが、勘違いによるリスクを避けるために、早めに問い合わせをしていただき、今まで考えてきた内容で探して良いのか、ご確認ください。
数千・数万ある物件の中からたった1件に巡り合えれば良いのです。
しかし、考え方や条件がまったく合わない場合、その1件に巡り合えず妥協した物件しか巡り合えない場合もございます。
後で、○○しておけば良かったとなってからでは遅いので、早め早めの動きが大切です。